2011年2月5日土曜日

教習所、車離れで集客に奮起

 少子化やクルマ離れの影響で、苦戦続きの自動車教習所。独自のサービスで顧客獲得に奮起している。

高校生の就職や進学を前に、自動車教習所がハイシーズンを迎える2~3月。しかし近年は、少子化や若者のクルマ離れを背景に、教習所の経営環境は厳しさを増すばかりだ。逆風が吹く中、独自のサービスで顧客獲得に奮起する教習所が目立っている。

中央線・西武新宿線沿線で、利用者数13年連続トップを走り続けるのが、東京都武蔵野市の武蔵境自動車教習所。マッサージやネイルアート、カラーセラピー などがすべて100円で利用できるサービスや、若いママ向けの無料託児所が好評を博しているからだ。また、新車・中古車購入の相談やレンタカーの貸し出しを行うなど、卒業を見越したフォローも抜かりはない。

「未来の教習生」を獲得すべく、全国でも珍しい子ども向け自動車教習を行うのが千葉 県鴨川市の鴨川自動車教習所だ。土日・祝日になると、3歳以上の子どもを対象に本物の教習コースを使った「キッズ・ドライビング・パーク」が開かれる。学科教習と技能教習が行われ、修了者にはパーク内で通用する運転免許証を発行されるなど、本物さながらの教習で人気を集めている。

一方、 体が不自由な人の免許取得をサポートするのが、首都圏4か所に教習所を展開するコヤマドライビングスクール(東京)。校舎は完全バリアフリー化され、実技 では特殊装置付き教習車に乗ることができる。聴覚障害者向けには字幕スーパー入りの視聴覚教材を用意する他、全校に手話のできる教官が100名以上在籍しているのも心強い。また同校では、日本在住の外国人向けに英語での教習プランも設置するなど、新市場の開拓に意気込む。

さらには、毎週金曜日に無料のケーキバイキングを実施する信州伊那自動車教習所(長野県伊那市)や、バンド仲間などと無料でスタジオが使用できる長井自動車学校(山形県 長井市)、WordやExcel、英会話などのオンライン学習を卒業後2か月間無料で利用できるカースクール湯浅(和歌山県有田郡)など、地方でもユニークなサービスで都心からの教習生集めに懸命だ。

教習所も、あの手この手で付加価値を高めることに努力しているのですね。需要からすると厳しい将来性であるからこそ、少し工夫することで新たなビジネスチャンスを掘り起こすことができるのかもしれません。やはりターゲットは女性と子供であると言えそうです。

2011年2月2日水曜日

5億3000万円の世界最高額ベッド!!

 プラチナ製iPadや純金製Wiiなどラグジュアリーアイテムを次々に発表している英リバプール出身のデザイナー、スチュアート・ヒューズ氏が、今度は世界最高額の400万ポンド(約5億3000万円)の天蓋付きベッドを発売した。

このベッド「Baldacchino Supreme bed」は24カラットの金を107キロも使用し、天蓋には桜の木を使用。ファブリックはイタリア製シルクとコットンを使用している。オプションで、ヘッドボードやファブリックをダイヤモンド付きにカスタマイズできるという。

1台のベッドの製作には3カ月かかり、現在2台のベッドが完成。そのうち1つは、すでにイタリア人ビジネスマンが購入したという。

ひゃ~!一体誰が買うんだい?!と突っ込みながら読んでいましたが、1台すでに売れた??  どんな家に置くんでしょ・・・

2011年1月31日月曜日

大阪梅田小売大戦争!!

 JR大阪駅北側に2011年5月4日開業するファッションビル「ルクア」の概要とテナントが発表された。ルクアはJR大阪三越伊勢丹などが入居する 「ノースゲートビルディング」の地下1~10階にオープンし、店舗面積は2万平方メートル。20~30代のトレンドに敏感な働く女性をメインターゲットと し、梅田地区最多の198店舗が集結する。

第一次商圏は大阪府高槻市から兵庫県芦屋市までと北摂から難波までのエリアに設定。そのうちの約248万人の男女をターゲットに「手の届く贅沢、高感度で洗練されたライフスタイル」を提案する。また、「ここにしかない価値を提供する梅田地区でナンバーワンのファッションビル」をめざす。

初年度売り上げ目標は250億円、入店客数は1900万人を想定。日本有数の激戦区となる梅田に新規開業することについて、同ビルを運営するJR西日本 SC開発の中山健俊社長は「ルクアはまったくゼロからのスタート。北ヤードの開発が2年遅れたことも大変な痛手になった。2年後は大阪駅北地区の中心にな り、追い風が吹くと思うが、それまでどう戦っていくか。危機感を持って取り組んでいる」と語った。

北ヤードを中心に再開発が進む大阪梅田地区では、今春から来春にかけて百貨店の改装、新規開業が続く。2011年3月にはJR大阪駅南側の「サウスゲー トビルディング」に大丸梅田店が増築オープン。ルクアの西側にはJR大阪三越伊勢丹も同時開業する。さらに2012年春は阪急百貨店梅田本店が日本最大級の百貨店としてグランドオープン。既存のファッションビルや商業施設を巻き込み、小売りの大激戦区になるのは必至だ。

そんななかでルクアは、これまでのファッションビルとは一線を画す戦略で生き残りをかける。「社員自らが市場調査し、計画して実行する。これを愚直に続 けてきた」(中山社長)。加えて、他店との同質化が避けられない商品よりも、販売サービス、運営などソフト面に力を入れ、他店と差異化を図る考えだ。

社員自ら市場調査からテナント誘致、教育まで手がける

「梅田にある数多くの小売りのなかから一番に選んでもらえるファッションビルを作りたい」(中山社長)。ルクアの店舗づくりはこの思いからスタートした。思いを実現するために、従来のファッションビルとは異なる取組みを行っている。

通常、商業施設の開発は外部のコンサルタントや調査会社などに依頼することが多い。しかし、ルクアでは社員自身が市場調査から基本コンセプトづくり、商 圏設定、ゾーニング、テナント誘致までの大部分を行った。またターゲットと同世代の女性社員8人の意見を取り入れるなど、外部に依存しない施設づくりをめ ざしている。

運営体制においても同様だ。多くのファッションビルではシーズンやオケージョン(購買機会)などの打ち出しが店舗ごとに行われているが、ルクアでは全館で統一して訴求することにより集客力を高めていく。

さらに専任のフロアマネージャー11名を各階に配置。顧客の要望や不満を把握し、店舗とのコミュニケーションを図る窓口としての役割を担う。接客サービ スやVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)の教育担当も専任4名を配置し、サービスレベルの向上を図っていく。社員研修も充実させ、社員自身が365 日店舗にアドバイスができるような体制をめざしている。

注目は「レディス・メンズの複合ショップ」新業態24店舗、関西初出店118店舗を導入

「社員自ら調査し、分析した結果、梅田地区の顧客はトレンド志向、カジュアル志向が強く、カップルでの来店やついで買いが多い。一方で、新たな発見や店舗、街感が欠如しているという声も多かった」と語るのは、同社開発部の藤岡秀樹部長。この結果に基づき、梅田地区に足りないものを検証したうえでMDを設定したという。

まず、ファッションビルとしての強みを発揮するため、全館の約6割をファッション系店舗で構成。1~5階がメインターゲットのレディス・メンズのフロア、6階は戦略ターゲットと設定したヤングレディスのフロア、7階はサブターゲットのメンズフロアとなっている。

なかでも注目なのがレディス・メンズの複合ショップの集積だ。カップル客のニーズに対応し、大手セレクトショップの旗艦店や海外ストリート系ブランドの大型店を集積。約4300平方メートルという梅田地区最大規模で展開する。

全198店舗のうち梅田初出店は118店舗。全国初出店24店舗を含め、関西旗艦店や新業態など、話題性と集客性のある店舗を多数導入しているのも大きな特徴だ。

全国初ではアッシュ・ペー・フランスがプロデュースする新ブランド「ear」や「SWATi」が手がける雑貨のセレクトショップ「ラ ブッシュリー ドゥ スワティー」、関西初ではロンドン発のハイストリートブランド「トップショップ/トップマン」、東京コレクションで話題の「ファー ファー」などが注目される。また「ビームス」「ジャーナル スタンダード」など人気セレクトショップが関西旗艦店としてオープンしている点も見逃せない。

●レディス&メンズ大型店アーバンリサーチ(梅田初)、トップショップ/トップマン(関西初)、ディーゼル(関西旗艦店)、トゥモローランド(関西旗艦店)、ル ドーム エディフィス エ イエナ(関西旗艦店)、ビームス(関西旗艦店)、ジャーナル スタンダード(関西旗艦店)、アメリカンラグ シー

靴、コスメ、生活雑貨のゾーンは比較購買のニーズに対応し、アイテムごとに集積した。このゾーンは本来、ファッションビルが苦手なジャンルとされている が、4階に靴、地下1階と8階にコスメ、8、9階に生活雑貨といった具合に各フロアに集積。「いろんなブランドを見てから買いたい」というターゲット層の ニーズに応えていく。

●注目ブランド靴:オデット エ オディール ユナイテッド アローズ、グラップ バニスター、ダイアナコスメ:H&Bプレイス、テラクオーレ コレッツィオーネ生活雑貨:無印良品、フランフラン、ダブルティー、ロフトスイーツ・フード:クリスピー・クリーム・ドーナツ、グロム、ドミニク・サブロ ン マルシェ・エ・カフェ

「梅田にはターゲット層が行きたいと思う飲食店が少ない」ことから、10階のレストランフロアには、女性利用を意識した人気店16店舗が出店する。大阪 のイタリアンの名店が新たに展開する「エキ ポンテ ベッキオ ア オオサカ」のほか、有名焼肉店「叙々苑」が関西初出店。また、落合務シェフ監修のパスタ店「ヴィ ヴィ ヴェルデ」も全国初店舗となる。レストランフロアはJR大阪三越伊勢丹と直結しており、案内パンフレットは共同制作した。

他には、9階に三省堂書店とスターバックスコーヒーが初めてコラボレートする「ブックス&カフェ」が登場。7階には男性客のためのグルーミングサロン 「ヘアーズゼノン」が全国初出店するなど、従来のファッションビルにはなかった新業態もお目見えするのでぜひチェックしておきたい。

大阪最大、そして最後の一等地、梅田北ヤードの一角の第一次出店内容が明らかになりました。 関西初の店舗、日本初の店舗も多く、すごく楽しみです。既存店との競争、切磋琢磨で、今ひとつ景気の元気がない大阪が活気づくことを期待したいです。

2011年1月30日日曜日

「釣りガール」を業界の起爆剤に

「山ガール」に続いて話題となっている「釣りガール」。釣り業界では、女性を取り込むためのファッション性を重視した商品を相次いで投入している。

女性のアウトドア・ファッションでは、山ガールに続いて次に到来するのが、釣りガールではないかと予測されている。釣り業界も、この「釣りガール」のブームに、熱い視線を送っている。

これまで女性向けの釣りファッションといえば、レディースのフィッシングギアを扱うブランド「LeiPalms」などが釣りファンの女性から支持を集めていたが、老舗ブランドも続々と女性用アイテムに力を入れている。

フィッシングブランドのダイワを展開するグローブライド株式会社は、女性用フィッシングウェア「レインマックスR100 レインハーフコート」と「レインマックスR100 レインスカート」を3月より発売する。

また、アウトドアスポーツ用品会社の株式会社シマノでも、「ラッドステップ」のブランド名で展開するウェアがあり、女性向けアイテムを充実させている。

釣具などの大型小売店である上州屋のウェブサイトでは、新宿店からのお知らせとして、「これまでは女性用のアイテムがかなり少なかったですよね。そこで最 近は、ロッドにしてもウェアにしても、初心者の女性にも選びやすいカラフルでPOPなデザインが増えてきてます」と紹介。

「ティムコの初心者用キット『フライトライ』などは使っていて楽しくなるデザインでおススメです!その他、トラウトルアー用のカラフルなロッドもぜひ実物を店頭にてご覧下さいね!」とPRしている。

年々減少しているといわれる釣り人口だが、「釣りガール」が業界活性化への起爆剤となるのか、その成り行きに注目が集まっている。

以前の記事、釣りガール」がトレンド!にもありますが、女性に流行することは良いことです。ダイワやシマノ等、釣り業界での大手が本腰を入れてきているようです。本格ブーム到来で企業側も良い波が来る予感?!