2011年1月20日木曜日

中国のGDP、日本超え確実

 中国国家統計局が20日発表した中国の2010年の国内総生産(GDP)の速報値によると、名目のGDPが前年比16・7%増の39兆7983億元(約514兆9959億円)で、2月に発表される日本の10年の名目GDPを超えることが確実になった。 
 日本は1968年以来、42年間守り続けた世界2位の経済大国の地位を明け渡す。
 同時に発表された10年通年のGDP成長率は、物価変動要因を除いた実質で前年比10・3%増で、3年ぶりに2けた成長に復帰し、政府目標の8%を大きく上回った。一方、10年10~12月期の実質成長率は前年同期比9・8%増で前期(7~9月期)を0・2ポイント上回った。
 中国の10年 の名目GDPは国際比較で使われるドルに換算すると約5兆8790億ドルとなる。日本は1~9月期では約3兆9594億ドル(約354兆1245億円) だった。日本の10~12月期の名目GDPは、エコカー補助金制度が9月末で終了したことなどで個人消費が減速し、輸出も低迷しており、通年では5兆4000~5兆5000億ドル程度にとどまる見通しだ。
 10年の中国経済は、輸出が前年比31・3%増の約1兆5779億ドルと過去最高 を記録した。個人消費の動向を示す「社会消費品小売総額」は18・4%増、公共工事や不動産開発などの「全社会固定資産投資」は23・8%増とそれぞれ堅調な伸びを示した。一方、消費者物価指数(CPI)の伸び率は3・3%で年間目標の「3%程度」を上回った。不動産価格も高い伸びが続くなど、好景気の副 作用も顕著になっている。
 日本の内閣府の推計では、中国の成長率は、10年代が平均9・1%と堅調に推移する見通し。20年代に入ると労働人口の減少で平均7・9%に減速するものの、30年には世界全体に占める中国のGDPのシェア(占有率)は23・9%と、日米の合計(22・8%)をも上回る見通しだ。

いよいよ数字の上でも中国に世界第二位の経済大国の座を明け渡すことになる日本。このまま置いていかれるのでしょうか・・・。 諸外国との競争に打ち勝つため、一部では産・官・学が一体となり、なおかつ企業間の垣根を越えた開発も始まっているようですが、日本再浮上のためには官民一致団結が必要なのではないでしょうか。

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