2010年12月19日日曜日

高齢者がゲームに行列

近頃は年金支給日にパチンコ屋に高齢者が集うそうだが、ゲームセンターも日常的な人気スポットだとか。
「立地によりますが、大型ショッピングモール内の店舗では特に高齢者のお客様が多く、開店前から並ぶ方もいる。ファミリー向けの明るい雰囲気に加え、シンプルなゲームが中心で遊びやすいことが要因だと思います」(セガ広報部・松田香子さん)
ゲームの場合はパチンコなどよりぐっと安価なのもハマる理由のひとつ。一番人気は落としたメダルを獲得できるメダルゲーム。
「手に入れたメダルは一定期間店に預けておけるので、次はそのメダルでプレイできる。バーのボトルキープに近いですね。初心者でも二~三千円あれば十分遊べるでしょう」(ナムコAM第一事業部・小松健人さん)
楽しみはゲーム以外にも。
「『来れば友達がいる』など、会話や交流も目的の一つなんです」(前出・松田さん)
介護福祉士の尾渡順子さんが言う。
「高齢者が何かに興味を持つのはいいこと。ゲームは、指を使うので、脳が活性化するはずです」
実際に効果もある。
「ゲーム機『ワニワニパニックRT』(もぐらたたきゲームの一種)等を利用し九州大学病院が調査したところ、高齢者の身体機能を維持向上する効果が高いという結果が出ました」(バンダイナムコゲームス広報・橋場雄大さん)
そこで、一部介護施設ではリハビリにゲーム機を活用。
「楽しく遊ぶことが結果的にリハビリになる。押し付け感のない理想的な方法だと思います」(デイサービスセンター「かいかや」代表取締役・河村吉章さん)
熊本県の介護予防施設「あそびReパーク」でも〇六年にゲーム機を導入。
「八十七名中十七人に認知機能改善がみられるなど、高い効果が出ています」(同施設の理学療法士・川畑智さん)
これを受け、熊本県では〇九年度より、一部ゲーム機を認知症予防事業の補助金対象に認定。現在は県内四施設がゲーム機を設置する。
「参加者はゲーム機を囲んでお祭り騒ぎ。得点を競って盛り上がっています」(同前)
少なくともオタク化の心配はなさそう。 

素晴らしいですね! 青少年ではゲームのやりすぎは悪影響を及ぼす(いわゆるゲーム脳)と言われていますが、高齢者にとっては認知症予防や改善に繋がるということだそうです。何かに興味を持ち、楽しむのは素晴らしいことです。加えて、高齢者こそインターネットの便利さを日々に取り入れていただきたいとも思います。

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