2011年1月29日土曜日

旅先の忘れ物に新サービス

 JTB法人東京は、2010年1月12日~28日に、旅行先や外出先での忘れ物について、インターネットで調査を実施した。調査結果によると、国内や海外旅行中に忘れ物の経験のある人は約85%に達し、多くの人が旅先で忘れ物をしていることが分かった。さらに、その忘れ物が手元に戻ったのかを尋ねたところ、「戻らなかった」と回答した人は約60%に達した。

また、忘れ物をしたときの気分については、「落ち込んでしまう」との回答が多く、「落し物が見つからなければ、旅行自体が台無しになってしまう」と考え る人もいた。一方、忘れ物が見つかれば「ほっとすると言うよりも、感動に値する」と考える人が多かった。旅行を存分に楽しむためには、忘れ物をしないよう心がけるだけでなく、忘れ物をした場合に備えておくことも重要なポイントになりそうだ。

そこで、JTBグループの株式会社JTB法人東京と株式会社ブーメランイット・ジャパンは、旅行者に安心して旅行を楽しんでもらうため、旅行先での忘れ物や落し物の回収サービス「トラベル・ブーメラン」の発売を始めた。

「トラベル・ブーメラン」を利用すると、ラベルの番号と所持品をホームページに登録し、ラベルを所持品につけておけばよい。落としてしまった場合でも、落し物を見つけてくれた人との連絡や回収の手続きは、事務局が行ってくれる。また、ラベルには英語の表記もあるため、海外で紛失した場合でも対応してくれる。これで、面倒な手続きをすることなく、落し物を回収することができる。

「トラベル・ブーメラン」の有効期間は、翌月から起算して1年間で、年会費を支払えば、次年度以降も更新することができる。価格は税込1050円。キーホルダータイプ1点とシールタイプ1点がセットになっている。

「トラベル・ブーメラン」は、ブーメランイット・ジャパンが展開している落し物回収サービス「マイブーメラン」を、旅行用にカスタマイズしたもの。

「マイブーメラン」発祥の地アメリカでは、「ブーメランイットに登録された所持品は、転売が困難なため、手を出しにくい」との調査結果が、全米犯罪防止協 議会より報告されているという。「トラベル・ブーメラン」は、忘れ物の回収だけでなく、旅行先で盗難の心配をしている人の味方にもなりそうだ。

おもしろいサービスですね。ひとつの「安心を買う」といったところでしょうか。ところで、このサービスを利用しての落し物・忘れ物回収率ってどのくらいなんでしょうか・・・?

2011年1月28日金曜日

三菱自動車、欧州生産撤退か

 三菱自動車は欧州生産拠点からの撤退を検討する。赤字が常態化している欧米生産体制をテコ入れし、経営再建の足かせをはずす。工場のあるオランダで生産子会社の経営陣、労働組合、政府との話し合いを始めており、閉鎖回避策も模索したうえで最終決断を下す。

オランダ工場では現在、欧州向け小型車「コルト」、SUV(多目的スポーツ車)「アウトランダー」を生産している。1月20日に発表した2011 年度から3年間の中期経営計画では世界展開できる車種の開発に集中し、コルトを含め地域専用車は次期モデル投入を取りやめることが打ち出された。オランダ 工場に対してはコルトの現行モデル生産が続く12年までは生産継続を約束しているが、翌年以降の計画は白紙だ。

アウトランダーは08年に日本の工場から生産が一部移管され、稼働の底上げに貢献したが、それでもオランダ工場の稼働率は5割。年20万台を生産できる設備能力を持ちながら、一直体制によって年産10万台に能力を絞ったうえで、この実績だ。

これほどの低稼働に陥ったのには事情がある。三菱自が同工場を他社との合弁から完全子会社へ切り替えたのは独ダイムラー・クライスラー(当時)と資本提携した時期であり、ダイムラー車の生産も見込んでいた。ところがダイムラーは三菱自への経営支援を打ち切り、04年に始めた生産委託も06年に中止。三菱自 は単独で設備を丸抱えし、リーマンショックのパンチも食らって稼働率改善のメドが立たないまま現在に至る。

オランダ唯一の乗用車工場に対しては同国政府の思い入れも強いが、小手先の規模縮小で赤字から脱却できないことは、これまでの実績から明らかだ。大規模な受託生産案件でも舞い込まない限り、閉鎖回避策として他社への売却などを模索していくことになろう。

じつは稼働率は北米工場のほうがはるかに低く、一直体制でわずか2~3割。それでも北米は欧州市場に比べて今後の需要が見込めるとし、米国専用車の廃止後に輸出向けを含め新たな車種を生産することを決めた。「トヨタ自動車ですら地元の猛反対を受けながら米国工場の一つを昨年閉鎖した。より体力が乏しく、再建下にある三菱自こそ欧米の生産リストラは至上命令だ」と同社の再建を支援する三菱グループの関係者は指摘する。北米生産の存続を決断した以上、欧州からの生産撤退は避けられないというわけだ。

新中計では環境対応車開発、新興国開拓に多額の投資を行う。タイ、中国、ブラジルで生産能力を 増強し、ロシアでも新型SUVの本格生産を始める。ただ、成長分野への前向きな取り組みだけでは計画は完遂できない。並行して三菱グループ各社が引き受けた計4400億円の優先株、7700億円の累積損失、そして先進国での過剰供給という三つの“負の遺産”を処理して初めて、目標に掲げた「中計期間中の復配」が見えてくるのだ。

先日発表された、ダイハツの欧州撤退に続き、三菱もですか。 そういえばダイムラーと資本提携していましたね。その時と状況が変わってますし、先の見込めそうにない市場からの撤退は勇気のいる決断なのでしょうが、仕方のないことなのでしょう。近いうち正式発表されるのでしょうか・・・。

2011年1月27日木曜日

阪神タイガース、新マスコット誕生

 プロ野球・阪神タイガースがかねてより募集していた球団マスコットキャラクター・ラッキーの弟の愛称が「キー太」に決まり27日、兵庫・西宮の球団事務 所で初お披露目された。キー太は明るくて涙もろい癒し系キャラで、同球団では1994年に誕生したラッキー以来、17年ぶりの新キャラクターとなる。

長年活躍するトラッキー、ラッキーに共通する“キー”に、活発でかわいらしい男の子を連想させる文字として“太”をつけたといい「ちょっぴりどんくさいけれど、明るく一生懸命な男の子というイメージ」に合致した名前として、応募総数1万7016件のなかから選定された。

キー太は来月1日より沖縄・宜野座にて行われる春季キャンプから活動を開始。シーズン中は、トラッキーやラッキーと共にファンサービスに努める。

2011年1月26日水曜日

日航、定時到着率で2年連続世界一

 経営再建中の日本航空は26日、スケジュール通りに航空便が到着するかを示す「定時到着率」の2010年ランキングで、2年連続で世界一位になったと発表した。調査は米調査会社コンデューシブテクノロジー(オレゴン州)が、世界の大手航空会社33社を対象に行っている。日航の定時到着率は89・90% で、全日空やシンガポールエアラインズなどを抑えてトップの座を守った。

東京都品川区の日航本社で同日、表彰式が行われ、コンデューシブ社のジェフリー・ケネディ社長は「日航はグループ全体で高水準のサービスを提供して健闘した」と祝福し、日航の大西賢社長に記念の盾などを手渡した。

日航は会社更生法を適用申請した昨年1月以降、人員削減とともに、客室乗務員や機長が総出で機内清掃を行うなど空港での作業の効率化を徹底しながら、発着時間の厳守に取り組んできた。

大西社長は「大変光栄だ。早期の会社再生の活力になる」とあいさつ。表彰式後、記者団に対し、「現場が想像以上に努力してくれた。ぜひ3年連続世界一を目指したい」と意気込んだ。

このような表彰制度があったのですね。整備やサービス、すべてがうまくかみ合わないとこのような高水準は保てないと思います。苦しい中、社員のみなさんの日々の努力の賜です。 あっぱれ!!

2011年1月25日火曜日

キリンHD、中国ビール市場へ一手

 キリンホールディングス(HD) は24日、中国食品大手の華潤創業と、清涼飲料事業を展開する合弁会社の設立で合意したと発表した。華潤創業の販売ネットワークを活用し、中国市場での事業拡大を目指す。華潤創業は中国トップのビールブランド「雪花」を抱え、今後の提携拡大が注目される。中国市場では、ライバルのアサヒビールも中国2位の青島ビールと提携しており、日本で首位と2位のアサヒとキリンが、中国を主戦場に激しい火花を散らすことが予想される。
 キリンHDの三宅占二社長はこの日の会見で、「中国市場での清涼飲料の基盤強化には、スピードが必要だ。華潤創業との販売網を生かし、中国での飲料事業をリードしたい」と語った。
 合意内容によると、キリンは、華潤創業傘下の清涼飲料事業持ち株会社の約40%の株式を取得し、キリンが中国で展開する食品や飲料の現地法人3社を持ち株会社にぶら下げる。
 キリンの投資額は4億米ドル(約332億円)になるという。
 華潤創業は、中国の企業グループ華潤集団傘下で小売りやビール、清涼飲料、食品などの事業を行い、中国全土に3千店を超す小売り販売網を持つ。清涼飲料事業でも、「怡宝」を主力ブランドに、ミネラルウオーターや機能性飲料などを展開している。
 キリンは中国の上海、広州、北京などで、紅茶飲料の「午後の紅茶」や、コーヒーの「FIRE」ブランドを中心に販売している。華潤創業の物流・販売ネットワークを活用して、新たな商品の販売や新たな市場への進出を加速させ、中国清涼飲料市場でのトップシェア確保の足がかりにしたい考えだ。
 関係者が注目するのは、ビール事業への提携拡大だ。今回の合弁は、清涼飲料事業に限定されているが、華潤創業は中国のビールの最大手。キリンの三宅社長は、ビール事業での提携については「全く視野に入っていない」と強調したが、中国は世界のビール消費量の4分の1を占める巨大市場だ。
 青島ビールとの提携によって、日本で首位を争うライバルのアサヒは、中国市場での地盤固めを着々と進めている。キリンが今回の合弁をきっかけに、ビール事業での提携に打って出る可能性もある。

中国でのビール事業については現段階では中国企業との提携を否定のようですが、魅力でないはずがないですよね。 もしかして、合弁ではなく、いずれ独自進出を狙っているとか・・・?

2011年1月24日月曜日

トヨタ、世界販売3年連続首位!

 トヨタ自動車が24日発表した2010年の世界販売台数(グループのダイハツ工業と日野自動車含む)は前年比8%増の841万8000台で、米ゼネラル・モーターズ(GM)の838万9000台を抑えて3年連続の首位を維持した。

ただ、大量リコール問題などで主力市場の米国での販売が伸び悩んでいるほか、韓国メーカーなどとの競争も激しくなっており、今後も首位を維持できるかは不透明だ。

トヨタの世界販売の内訳は国内が10%増の220万4000台、海外が7%増の621万4000台。国内はエコカー補助金などを追い風にハイブリッド車「プリウス」などが好調だった。海外では、アジアやアフリカなど新興国での販売が大きく伸びた。

一方、GMの世界販売は前年比12・2%増と高い伸びで、法的整理からの回復を印象付けた。中国では海外メーカーとしては初めて年間200万台を突破し、お膝元の米国での販売も回復した。

昨年は大量リコール問題もあり、世界販売台数首位キープが危ぶまれていましたが、かろうじて達成できた格好です。確かに米国での伸び悩みや激しい競争もありましょうが、米国市場は活性化してきているとのことですし、今年は昨年よりも販売増加率は上昇し、4年連続首位を視野に入れても何らおかしくないと思います。

2011年1月23日日曜日

歌い放題「カラオケランチ」が人気

 長引く不況の影響で、ランチ代を節約するサラリーマンが増えている。カードローンの「レイク」が、20~50代のサラリーマン1000人を対象に実施した、「2010年サラリーマンの小遣い調査」によると、ランチ代の平均は500円で、昨年よりも90円ダウンし、過去10年間で最も低い金額となった。

サラリーマンの財布のヒモが固くなる中、なんとかして顧客を獲得するために、値下げ競争に走る企業も少なくない。牛丼チェーン店では、「松屋」が牛めしの並盛りの価格を240円と業界最安値に設定したのを皮切りに、「すき家」は牛丼の並盛りを250円に、「吉野家」は牛丼の並盛りを270円にそれぞれ値下げした。期間限定などもあるものの、各社で激しい価格競争を行っている。

こうした顧客獲得競争が行われている中、カラオケ店が割安なランチメニューを提供し、学生や主婦を中心に支持を集め始めている。

例えば、カラオケの「シダックス」は、ランチメニューに1時間のルーム利用料をセットにして、580円で売り出した。メニューは「目玉焼きのせハンバーグステーキ」「カニ入りクリーミーコロッケカレー」「あったかとんこつラーメン&明太ごはん」など7種類があり、ドリンクとデザートが付いているほか、希望すれば無料でライスを大盛りにしてくれる。このメニューなら、食事だけでも十分楽しめる。

また、都内の「パセラリゾーツ」のお茶の水店は、日替わりパスタをはじめ、ナシゴレン、タイカレー、回鍋肉やチンジャオロースー、サラダやデザートなど、約15種類の料理が楽しめる本格的な「カラオケランチバイキング」を提供している。

好きな料理を好きなだけお皿に盛ったら、個室に移ってカラオケを楽しむことも可能だ。コーヒー、紅茶、オレンジジュースなどのソフトドリンク飲み放題もセットになって、価格は90分980円。設定時間や価格は店舗によって異なるが、どのお店もリーズナブルな価格で提供している。

最近では、学生や主婦以外の利用者をはじめとして、昼休み中にカラオケ店で、ランチを済ませるサラリーマンの姿も見られるようになっているようだ。牛丼チェーン店などの外食店にとっても、新たなライバルともいえる。これからは、価格競争に加えた付加的なサービスも、競争の要素になりそうだ。

従来からカラオケ店はフードメニューも充実していましたが、それを活かした形ですね。お昼休みの1時間、食事し、まぁカラオケせずとも、ゆっくり休憩できるわけですからニーズは高いのではないかと思います。実に良い着眼だと思います。